きれいごとを抜きにして、転職活動で見た目は重要です。
見た目が良いというと、容姿が良いと混同する人もいますが、少し異なります。
見た目とはその意味の通り、目にうつる姿・様子のことを言います。
あなたも一緒に仕事をする仲間が汚らしく、不快な人よりも爽やかで気持ちよく仕事ができる人の方が良いと感じるに違いありません。
転職活動では面接などで企業に訪問する際に企業側から服装について指摘されることはまずありません。
だからこそどのような服装が転職活動に最適なのか迷う人も少なくないと思います。
あたり前のようで意外と知らない転職活動での服装を改めて解説します。
・延べ600社以上の企業の営業担当として従事する
・面接官として1,000人以上と面談
・5,000人以上の新卒学生をサポート
※人材業界で10年以上働いた経験、知識を踏まえて解説します。
転職活動では定番の服装はない
新卒での就職活動では、おろし立てのリクルートスーツを着て、髪を真っ黒に染めてと、定番の格好がありましたが、転職活動ではどうなのでしょうか。
結論から申し上げますと、定番の服装はありません。
ビジネスマナーが身についている、常識をわきまえているといった他人の目から見ても安心感を与えるであろう服装を自分自身でコーディネートする必要があります。
あまりにも個性的な服装であると面接官によっては悪い印象を与える可能性があります。
面接官がどのような人であっても受け入れやすい安心感のある服装を心掛けてください。
新卒時の就職活動でのリクルートスーツは避けたほうが良い
やはり転職活動の服装はスーツスタイルが無難な服装と言えるでしょう。
しかし、スーツであれば何でもいいわけではありません。
成人式の派手なスーツや新卒時の定番のリクルートスーツは避けましょう。
派手なスーツは理解ができると思いますが、なぜリクルートスーツも避けた方がいいのでしょうか。
リクルートスーツは新卒時の定番であり、フレッシュな印象を与えるコーディネートのため、転職活動では逆に頼りのない印象を与えてしまうことがあるからです。
とはいうもののリクルートスーツしか持っていない人もいると思います。
どうしてもリクルートスーツを利用したいのであれば、中のシャツをリクルートスーツの白シャツから柔らかい色味のものに変えるなど、面接官に安心感を与えることができるように工夫することをおすすめします。
最近では量販店などで2万円前後でもビジネススーツを一式購入することも可能ですので、店員にアドバイスをもらう意味も踏まえて購入することを検討してみてはいかがでしょうか。
服装自由ならビジネスカジュアルで
最近ではクールビスやウォームビスの普及に伴い服装規定を見直す企業が増えてきたこともあり、面接の際に「服装自由ですので、面接は私服でお越しください」と言われることもあります。
IT系やベンチャー系の企業に比較的多くみられるようです。
この様に言われたからと言って、スーツを着ていくとマイナスになるかと言えば決してそんなことはありません。あくまでも、転職希望者のことを気遣っての案内が大半です。
したがって、服装を考えることが困難な人はビジネススーツでもかまいません。
また、いくら服装自由でいいと言われたからとしても、「Tシャツとショートパンツ」のようなくだけすぎた服装は避けましょう。
「仕事のための服装」という観点でコーディネートするように心掛けましょう。
職種によりさまざまですが、上下揃いのスーツによる正統派スタイルよりも少しくだけた着こなしのドレスコードであるビジネスカジュアルぐらいの服装にとどめましょう。
あくまでも、その会社に入社後、取引先などの社外の人と会う時に相応しい服装がどうかを意識しましょう。
アパレル系やクリエイティブな職種の企業の場合、あなたのセンスを見るために私服を指定するケースもあるようです。
そういった場合は、企業HPや転職サイトなどで掲載している社員の服装を参考にしてください。
油断しがちな転職活動でのカバンやコートの扱い
面接の間には見られないことからも油断しがちなのが、カバンです。
細かな気配りができるかという観点からこういった部分までチェックしている会社もあります。
最近ではリュックなども普及してきてはいますが、まだまだ全ての年代に受け入れられているわけではないことから、A4サイズぐらいの書類が入るビジネスバックを用意した方が無難です。
また、冬の時期などはコートの扱いにも注意しましょう。
ビジネス系のコートを着用することはあたり前のことですが、会社のオフィスに入る前にコートを脱いで手に持って中に入る、という最低限のビジネスマナーも忘れないで下さい。
【まとめ】企業側に安心感を与えれる服装を
面接など企業に訪問する際に見た目は重要です。
訪問時に面接官はもちろんのこと、実際に働いている社員の人達に安心感を与え、一緒に仕事をしたいと思ってもらえるような印象を与えるに越したことはありません。
ビジネスマナーがあり、常識をわきまえた服装を心掛けてください。