現在、私は転職は年収アップの手段であることが前提と考えています。
過去に私自身、年収にそこまでこだわらずに転職をし、業種が違うことを理由に年収ダウンで転職をしました。
それから、転職前の年収に戻すまでにコロナウイルスの影響もあって、6年以上かかってしまいました。
入社後に年収を定期的に上げることは、個人の成果だけではなく、会社の業績や景気などに左右され、簡単ではありません。
むしろ、転職後の定期昇給に期待すること自体無意味だと考えてもいいかもしれません。
だからこそ、転職活動をする際は、あなた自身の年収にこだわってもらいたいと考えます。
今回は、実際に転職した人の年収がどう変わったかのデータと転職をすることで年収を上げる人の特徴を紹介したいと思います。
今回の内容がみなさんの転職をする上での参考になれば幸いです。
→転職はキャリア(年収)アップの手段が前提!最低でもキャリア(年収)を維持できる転職をおすすめします
・延べ600社以上の企業の営業担当として従事する
・面接官として1,000人以上と面談
・5,000人以上の新卒学生をサポート
※人材業界で10年以上働いた経験、知識を踏まえて解説します。
【約35%が賃金アップ】転職後の賃金(年収)変動状況を知ろう
実際に転職後に賃金(年収)がどのように変化しているかをまずは知っておきましょう。
各年代ごとで違いはありますが、一番多い年代が20~24歳で47.1%、30~39歳では40%を下回っています。このことから、決して簡単に転職することで年収が上がるわけではないようです。
しかし、54歳までの年代で60%以上の転職者が転職前と変わらない賃金以上の内容で転職しています。そういった事実を踏まえ、たとえ未経験の業種や職種に転職するにしても、最低でも転職前と変わらない年収(キャリア)であることを最低条件としたほうがいいでしょう。
年収を上げる転職をする人の特徴
実は年収アップの転職を実現する人には特徴があります。
あなた自身が転職活動をする際は次にあげる特徴と同じ部分がないかをしっかり把握して転職に活かしてください。
希少性の高いスキルを持っている
希少性の高い人材のニーズは年々上がっており、年収も自ずと上がります。
希少性の高いスキルと言うと昔から言われている会計士、弁護士や建築士などの国家資格保持者、コンサルティング営業ができる売上上位の実績を持っている営業マンや連結会計・IFRSなどの高度会計スキル保持者がいます。
2000年代からIT化が進みAIエンジニアやWeb系のディレクションができるスペシャリストなども多くの企業が欲しい人材です。
また、グローバル化が進みビジネスレベルの英語力がある人材も希少性が高いと言えるでしょう。
参考:エン・ジャパン「希少性の高い人材ニーズが多い業種・職種は…?―『ミドルの転職』コンサルタントアンケート集計結果―」
今の年収が相場よりも著しく低い
相場より年収が少ない人は少なくありません。
あなたは自分が勤めている会社での年収が同世代や同業他社などに比べて多いか少ないかをちゃんと把握していますか?
新卒で入社した人など、自分自身の年収が周りと比べてどうなのかを理解できていない場合があります。
上場企業であれば会社四季報や会社のIR情報、非上場企業であれば転職口コミサイトなどで今の年収が相場と比べてどうなのかをしっかりと把握しましょう。
もし、あなたの今の年収が相場より著しく低い場合は、年収アップは容易です。
→【転職前に会社評判を必ずチェック!】おすすめ転職口コミサイト2社比較
地方から都会へ、中小企業から大企業へ転職した(する)
年収(賃金)水準が地方に比べて都会の方が高い傾向にあるため、都会へ転職をすると年収が上がる可能性高いです。
しかし、おのずと地方よりも物価も高いため、実際の生活水準はあまり変化はありません。
ちなみに本社が都会の会社などはまれに地方勤務であっても都会の年収(賃金)水準をベースに年収が高い場合があります。
また、大企業は中小企業に比べて企業規模が大きい分、年収(賃金)水準が高い傾向にあります。
同じ職務内容なのであれば、やはり大企業に転職した方がいいでしょう。
年収(賃金)水準がより高い業界に転職する
業界によって年収(賃金)水準が大きく異なります。
同じ職種であればより良い給与をもらえる業種で働いた方がいいでしょう。
新卒採用での就職活動の際、年収を差し置いてやりがいや社風を重視して企業を探した人も多いと思います。
その結果、やりがいはあるものの給与が低い業界に勤めている人もいることでしょう。
転職活動では会社四季報などでしっかりと転職希望の会社の業界の年収(賃金)水準を把握することをおすすめします。
年収アップの転職ができる可能性を上げる方法
たとえ上記に上げた年収を上げる転職をする人の特徴がなかったとしても、転職活動の取り組み方で年収アップの可能性を上げることができます。
職務経歴書・面接対策をしっかり行う
日本では転職活動を頻繁に行う人はまだまだそんなにいません。
転職回数が少ないため、職務経歴書の書き方や面接に慣れていない人が大半です。
だからこそ他の人より準備をすれば、年収が上がる可能性がより高くなります。
職務経歴書や面接はあなたをプレゼンする資料であり、場です。
あなた自身の商品価値をしっかりとアピールしましょう。
職務経歴書や面接の対策本や転職サイトに掲載しているやり方などで勉強するのもいいですが、私としては転職エージェントに頼ることをおすすめしています。
転職エージェントの転職アドバイザーは毎日何人もの職務経歴書の添削をし、模擬面接を行っています。
良い転職エージェントに出会えれば、あなたの転職活動もより良くなるに違いありません。
→失敗しない転職エージェントを選ぶために知っておくべき4つの内容
希望年収を具体的な根拠を提示し、年収アップの金額を伝える
日本人の多くは希望年収が控えめです。
そういう私も冒頭にお話したとおり、はっきり自分の希望を伝えなかったために年収ダウンになりました。
ただし、根拠のない年収アップの希望は採用担当者にあなたがただ傲慢に見えてしまうリスクにもなってしまいます。
相手の会社にとってあなたを採用すればどれだけの利益をもたらされるかを具体的数字で提示した上で伝えることが大切です。
こちらも場合によっては転職エージェントを通して伝えることをおすすめします。
転職エージェントも企業からの成功報酬が「年収の●●%」の形が多いため、あなたの年収が上がることでより利益が増えます。したがって、一緒になって頑張ってくれるはずです。
しかし、転職エージェントの中には比較的に楽に収益に結びつくことから、一緒に頑張ってもらえない会社もあることがあります。
そういった転職アドバイザーに言いくるめられないように注意しましょう。
→転職はキャリア(年収)アップの手段が前提!最低でもキャリア(年収)を維持できる転職をおすすめします > 転職エージェントはキャリア(年収)ダウンをすすめてくる会社やアドバイザーもいる
【まとめ】転職で年収(給料)アップを目指そう!
転職をすることで年収(給料)を上げることは、そこまで難しいことではありません。
しっかりと市場状況や年収が上がる転職者の特徴を把握し、年収アップの可能性を上げるための対策をした上で、希望年収を根拠を持って伝えましょう。
あなたが満足できる年収で採用できるように応援しています。