この記事を読んでいるあなたは、何らかの理由で転職(退職)を考えているか、すでに転職活動をされていると思います。
では、なぜ転職(退職)をしようと思ったのでしょうか?
転職理由によっては、上手く転職できたとしても、転職先でも活躍どころか、前職と同じ悩みで長続きできない場合もあります。
それは、あなたの考え方が「自責」か「他責」かが影響しています。
また、あなたの転職の軸が曖昧な場合もあります。
転職後に後悔しないためにも、この記事で今一度あなたの転職理由を振り返ってみてください。
・延べ600社以上の企業の営業担当として従事する
・面接官として1,000人以上と面談
・5,000人以上の新卒学生をサポート
※人材業界で10年以上働いた経験、知識を踏まえて解説します。
転職理由の本音と建前の実態
過去のリクナビNEXTの調査で、退職理由の本音ランキング、タテマエランキングが以下になります。
退職理由の本音ランキング | 退職理由のタテマエランキング~面接ではこう答えよう~ |
1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%) 2位:労働時間・環境が不満だった(14%) 3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%) 4位:給与が低かった(12%) 5位:仕事内容が面白くなかった(9%) 6位:社長がワンマンだった(7%) 7位:社風が合わなかった(6%) 7位:会社の経営方針・経営状況が変化した(6%) 7位:キャリアアップしたかった(6%) 10位:昇進・評価が不満だった(4%) | 1位:キャリアアップしたかった(38%) 2位:仕事内容が面白くなかった(17%) 3位:労働時間・環境が不満だった(11%) 3位:会社の経営方針・経営状況が変化した(11%) 5位:給与が低かった(7%) 6位:雇用形態に満足できなかった(4%) 6位:勤務地が遠かった(4%) 6位:仕事に対する責任がなく物足りなかった(4%) 9位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(2%) 9位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(2%) |
こちらは2007年6月15日の10年以上前の古い記事になります。しかし、その時代の景気などにより、ランキングに上下はありますが、私が10年以上面談してきた求職者の本音の多くもランキングの内容に近いものでした。
転職理由の多くが人間関係の不満
本音ランキングでは、労働条件よりも人間関係の不満で仕事を辞める人が多くランキングしています。
生活の多くの時間を費やす職場、近年では在宅ワークが多くなっているとはいえ、一緒に時間を共にすることを考えると、人間関係の不満が転職の理由になるのは納得がいきます。
人間関係での問題はあなたにも原因がある場合も
転職者の多くが上司や経営者への不満や職場の人間関係が理由ということはわかりましたが、その原因が実は転職者自身にあるとしたらどうでしょうか。
実際に上司や経営者など、偉くなるにつれて周りから意見をされることが少なくなり、横暴になることは多々あります。
また、勤めている会社の社風の価値観がそもそもずれていることもあると思います。
しかし、たまに自分自身を棚に上げて転職を決意する、他責思考の人がいることも事実です。
あなたはどうでしょうか?何事もまわりのせいにしてませんか?
実際に人間関係の不満で仕事を辞める人に対して、転職コンサルタントは、次のように思っている人が少なくありません。
採用担当者も抜粋元の転職コンサルタントと同じ考えをもち、面接を実施していると考えたほうが無難でしょう。
自責の念が強すぎるのもダメ!
何事もまわりのせいにしてませんか?と、いうものの、自責の念が強すぎることも良くないと私は考えます。
あまりになんでも自分のせいと考える自責思考だと、新たな職場にステップアップする機会を逃したり、だた後ろ向きになり、精神的にも疲れてしまいます。
要は、しっかりと己を律することをしつつ、客観的かつ前向きに転職してほしいのです。
採用担当者は自社で活躍し、定着する人を探している
採用担当者は人間関係の不満で転職する人がいることも、面接では本音と建前を使い分けていることもわかっています。
では、なにを見ているのか。
ただ、自社に入社後、戦力として活躍し、定着してくれる人を見極めているのです。
面接では本音か建前というよりも、あなたの経歴や実績、人となりを見ています。
定着するためにも、あなたの転職の軸がその会社に合っているのかが、あなたにも転職先にも重要です。
まとめ
あくまでも転職は人生の一つの区切りです。
なぜあなたが転職(退職)をしたいのかをしっかりと振り返ることが大切です。
仕事内容、昇給、評価、給与など、何が転職の軸になっているかをしっかりと考え、後悔しない転職をして下さい。