転職の理由の一つとして給料アップがあります。
そもそもあなたの給料は高いのでしょうか?低いのでしょうか?
給料は、よく年収を取り上げられますが、年収は月収+賞与で算出されるます。
コロナ渦の中、景気が不安定な昨今、賞与が従来よりの低い企業が多くありました。
したがって、今回は世の中の月収に着目し、2022年(令和4年)に発表されたデータを紹介したいと思います。
厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査によると、一般労働者の賃金は、男女計307,400円/月でした。
あなたの月収に照らし合わすといかがでしょうか。
・延べ600社以上の企業の営業担当として従事する
・面接官として1,000人以上と面談
・5,000人以上の新卒学生をサポート
※人材業界で10年以上働いた経験、知識を踏まえて解説します。
賃金の推移
年 | 男女計 賃金(千円) | 男 賃金(千円) | 女 賃金(千円) |
平成19 (2007) | 301.1 | 336.7 | 225.2 |
平成20 (2008) | 299.1 | 333.7 | 226.1 |
平成21 (2009) | 294.5 | 326.8 | 228.0 |
平成22 (2010) | 296.2 | 328.3 | 227.6 |
平成23 (2011) | 296.8 | 328.3 | 231.9 |
平成24 (2012) | 297.7 | 329.0 | 233.1 |
平成25 (2013) | 295.7 | 326.0 | 232.6 |
平成26 (2014) | 299.6 | 329.6 | 238.0 |
平成27 (2015) | 304.0 | 335.1 | 242.0 |
平成28 (2016) | 304.0 | 335.2 | 244.6 |
平成29 (2017) | 304.3 | 335.5 | 246.1 |
平成30 (2018) | 306.2 | 337.6 | 247.5 |
令和元 (2019) | 307.7 | 338.0 | 251.0 |
令和2 (2020) | 307.7 | 338.8 | 251.8 |
令和3 (2021) | 307.4 | 337.2 | 253.6 |
2008年の金融危機(リーマン・ショック)により下った賃金は2019年まで緩やかに上昇しており、直近で男女計307,400円/月でした。
2020年からのコロナウイルスの影響が賃金の若干の下落に影響を与えているようです。
年齢階級別賃金
年齢階級 | 男女計 賃金(千円) | 男 賃金(千円) | 女 賃金(千円) |
年齢計 | 307.4 | 337.2 | 253.6 |
~19歳 | 182.5 | 185.6 | 177.3 |
20~24 | 213.1 | 215.4 | 210.7 |
25~29 | 246.2 | 253.3 | 236.2 |
30~34 | 275.8 | 290.5 | 248.5 |
35~39 | 305.0 | 327.0 | 260.0 |
40~44 | 328.0 | 357.6 | 269.9 |
45~49 | 344.3 | 382.8 | 270.9 |
50~54 | 366.2 | 412.1 | 277.9 |
55~59 | 365.5 | 413.6 | 273.3 |
60~64 | 292.8 | 318.1 | 234.4 |
65~69 | 259.8 | 274.8 | 222.2 |
70~ | 243.3 | 256.5 | 210.1 |
年功序列の企業が多い日本では、男性では定年退職の60歳まで賃金が上がっています。女性は、少し早くに賃金のピークがきていることがわかります。
学歴別にみた賃金
性 | 大学院 賃金(千円) | 大学 賃金(千円) | 高専・短大 賃金(千円) | 専門学校 賃金(千円) | 高校 賃金(千円) |
男 | 465.4 | 386.9 | 345.7 | 309.4 | 295.1 |
女 | 400.6 | 288.9 | 262.6 | 264.8 | 220.0 |
最終学歴が高いほど、賃金が高く、近年は学歴は関係のない風潮ではあるものの、なんだかんだ言って学歴社会は根づよいようです。
企業規模別にみた賃金
性 | 大企業 賃金(千円) | 中企業 賃金(千円) | 小企業 賃金(千円) |
男 | 375.9 | 328.0 | 303.6 |
女 | 271.0 | 252.5 | 235.0 |
企業規模別に賃金をみると、男女いずれも企業規模が大きいほど、賃金が高いことがわかります。
雇用形態別にみた賃金
雇用形態 | 男女計 賃金(千円) | 男 賃金(千円) | 女 賃金(千円) |
正社員・正職員 | 323.4 | 348.8 | 270.6 |
正社員・正職員以外 | 216.7 | 241.3 | 195.4 |
やはり、正社員・正職員の方が賃金が高いです。2020年4月1日から厚生労働省により、正規雇用労働者と非正規雇用労働者の間の不合理な待遇差の解消を目指す「同一労働同一賃金」が導入されたことにより、現状は賃金の縮まりはないようです。
その他
今回の厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査には、他に主な産業別、役職別、在留資格区分別、新規学卒者の学歴別、都道府県別や短時間労働者の賃金なども掲載しています。
興味がある人は見に行ってみてください。
まとめ
あなたの月収と比べていかかでしたか。
今回のデータを参考に転職先を検討してみてもいいかもしれません。